不倫と文化(2000年1月) | IMCニュース

不倫と文化(2000年1月)

 昨今巷で不倫が大はやりのようにテレビや雑誌が取り上げています。渡辺淳一の『失楽園』がブームの一端を担った感がありますが、私には何か違うなと感じ、異質な文化を見るようです。この違和感,異質な文化は別に不倫だけではありません。戦後特にこの20年位、“新人類”と言う言葉が出てきた頃からかなと思いますが、『日本の文化』が変わり始めてしまったようです。私の想う『日本の文化』を認めない、文化は変化する、文化はその時の世相の反映、など他の意見を持つ方も多くおられると思います。『日本の文化』とは,私の思うところでは、良いも悪いも伝統的文化を主体とする文化です。勿論現代の文化を否定するものではありません。ただ最近の風潮では『古きよき文化』はさまざまに否定され拒否されているようです。文化などと大それた言葉を持ち出して書いているうちにちょっと失敗かなと思いますが、巷の『不倫』の氾濫に物申したくなってしまいました。
『不倫は文化だ』と仰った芸能人がいましたが、彼の不倫が文化かどうか知りませんが古来不倫は多くの文学を産み、演劇、映画など素晴らしい作品の題材となり古今東西の人々に親しまれてきています。これは文化と言って良いのではないでしょうか。確かに不倫は不道徳、非社会的行為かもしれません。しかしそれによって人々は多くの感情を経験し、多くの言葉で表現し芸術と言って良いほどの多くの作品(あらゆる分野で)を世に残し、また現在も進行中です。一方では確かに下司な文化も生産している面もありますが。
大げさに言えば『不倫』がなければこの世の芸術は半減してしまいます。ただ非社会的、不道徳という観念からマスコミも識者も(多分皆私の思っている不倫の文化性は分かっておいでの上で)批判します。ちょっと大政翼賛会的な非難に感じます。一方で昨今の不倫は情緒もなく、ただフリーセックスを不倫と言う言葉で勝手に表しているだけです。だんだん不倫と言う言葉が不埒な世界へ持って行かれそうで。『不倫』に以前にあった情緒、切なさ、哀しさ、罪悪感etcを取り戻せたらと思います。額田王、源氏物語、時代を下れば近松さんも、明治以降の偉大なる文学者の人たちも今のご時世のこの言葉の解釈、使い方では浮ばれません。どうでも良いかもしれませんがやはり言葉、文字は過去の歴史を大切にして使いたいものです。不倫は確かに恋愛のひとつの組み合わせかもしれません。片思いが切なく虚しい想いであるのと同じで不倫も恋愛の持つあらゆる感情をかもし出してくれます。人間にとっていろいろな感情を持ち、体験することは人間形成に重要なことです。別に不倫をしなくても体験できるとおっしゃる方もおいでだと思います。その通りかもしれません。でも不倫なくして現代までの文化は成り立たず、味気ないものに成ってしまうでしょう。しなくても良い恋愛かもしれませんがしてしまう恋愛です。
 最後に言訳くさいですが『不倫』と言う言葉が地に落ちる前に助けたいと思い文章にしてみました。勿論現代は不倫だけでなく多くの美しく、意味深く、親しみやすい言葉や文字が同じ目にあっています。この辺で、皆で救いたいと,不倫だけでなく。

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