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2016年12月 7日 水曜日

大庭先生ご逝去のお知らせ

当院木曜日担当して頂いた大庭健一先生には平成28年11月28日細網肉腫にて享年69歳で神奈川県立ガンセンターにてご逝去されました。
大庭先生とは小生が昭和53年自衛隊に入隊した頃からの付き合いでした。当初は同じ職場で働くことはあまりありませんでしたが消化器のグループの先輩としてお付き合いして頂きました。昭和58年小生の沖縄勤務のあと三宿病院へ配置され本格的に大庭先生とのお付き合いが始まりました。何しろバイタリティにあふれた先生で、仕事も遊びも飲むのもすべてフルスロットルでした。仕事は朝6時には病院へ、夜も患者さんの状態によって遅くまで働いておりました。ただその頃の三宿病院内科は消化器グループも循環器グループも仕事は当然で、遊びはすごいときには週2回テニス、月に多いときは2~3試合野球の試合など今考えるとスゲーハードな時間を共有していたんだと。勿論運動後は食べて、飲んでの時間です。本当に楽しく充実した日々でした。小生の医者としての技術・技量の基礎を学んだ時期でした。そんな時間を大庭先生が引っ張ってくれました。その恩は小生たちのボス元自衛隊中央病院院長白浜龍興先生とともに忘れられるものではありません。自衛隊を退官したあと、小生のほうが早かったですが、逗子にお住まいになられたの契機に平成16年から当院の木曜日午前の担当して頂きました。その頃の先生は漢方を勉強され当院の患者さんにも漢方的アプローチで診療してくださいました。いつも小生の肥満体質を心配してくれて起こられてました。平成27年当院の職員健康診断の一環として胸部レントゲン写真を撮りました所、異常な影を認め県立ガンセンターに紹介しました。結果は細網肉腫という悪性度の高い疾患で、化学療法も数少ない中から担当医の先生が苦慮されながら1年4ヶ月仕事をしながら過ごすことが出来ました。しかしやはり病気は進み、痛みに苛まれるようになり最後は肺に広がった病変による呼吸不全となりお亡くなりになりました。小生にとっては医者としての師匠の一人であり、おこがましいかも知れませんが大事な友人を無くしてしまいました。せめてものの供養に大庭先生の人となり、人生の一部を記することとしました。  合掌。



投稿者 井口内科医院

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